1970年代にバイオリンはもとより全ての弦楽器を製作する名工オリボ・チリクインガ師 (Olivo Chiliquinga) からギターの美しさと工芸技術を教わり、その製作をはじめてから数多くの事を学びました。
また数多くのスペイン人やジプシー(ロマ)の友人達からは、素晴らしいギターの文化やその起源につき教わり、それ以来、多種多様な弦楽器を製作してきました。また、その他多くの工芸美術にも携わった事が現在の楽器の創りかたに影響を与えています。
現在、北海道に住み森林や清らかな水が流れる小川のある山々に囲まれながら、クラシックギターやフラメンコギターの製作をしています。
北海道の気候はギター製作には大変適しており、その恵まれた環境の中で巨匠トーレスなどが製作していたカフェ・カンタンテ時代に確立されたスペイン伝統に基づいてギターの製作を行っています。ギターはロゼット(モザイク)、ブリッジ、ビンディングにいたるまで全ての部品や装飾工程の細部に至るまで自分自身の手で製作しています。
ギター材料はブラジルの友人から古材を再生した合法的な最高級のブラジリアンローズウッド(ハカランダ)やペルナムブコ、それを高級スイス産スプルースと併せて製作しています。この二つの素材を活かしたギターが奏でる美しい音にこだわっています。また求める「音」によってアフリカンブラックウッドや中南米ローズウッドを活用しています。今完成したギターを例に挙げると、スネークウッドを活用したボティーはパワフルで「壮健」な音を奏でます。
フラメンコギターでは主にサイプレスとスプルース材を使って製作します。 完成後の「音」を意識してボスニアンスプルース材はパワフルで壮健な音を求めて活用し、スイススプルース材では音楽的で叙情的な音を求めて、アディロンダック材ではパワーがある中にも甘い音を、シーダーではカラフルな倍音を求める為に活用します。
この記事は次の言語でもご覧頂けます: 英語